近年、作業者の安全性の担保および業務効率化の観点から、発注者から「点検支援技術性能カタログ」*に掲載された手法を用いた点検業務を依頼されるケースが増加しています。
「点検支援技術性能カタログ」にはNTTコミュニケーションズのSkydio社ドローンを用いた点検支援技術が掲載されていたことからSkydio社ドローンを導入しました。
*点検支援技術性能カタログ:国が定めた技術の性能値を開発者に求め、カタログ形式でとりまとめたもの
*NTTコミュニケーションズは、360度周囲を認識するドローンを用いた橋梁点検支援技術 (Skydio)」(技術番号 BR010043-V0022 )として登録しております。
橋梁点検においては今までロープアクセスや高所作業車を用いた点検を実施していました。特にロープアクセスを用いた点検においては作業者の安全性リスクや費用面で課題がありました。
今回Skydio社ドローンを導入することで、今までロープアクセスを用いて実施していた目視での点検業務をドローンに代替することができ、作業者の安全性確保や従来の手法と比較して3割のコスト削減、さらには今まで目視での確認が困難だった非GPS環境下の狭小部の撮影が可能となりました。
現在、Skydio社ドローンは業務の中で重要な一端を担っており、1年のうち70日程度利用しています。また、ドローンによる俯瞰した撮影データも発注者への報告に役立っています。
今後は社内においてドローン人材を育成し、橋梁点検だけでなく災害時の状況把握などでもドローンの活用をさらに促進していきます。