2024年1月25日(木)、東京都の五色桜大橋にて首都高速道路株式会社、首都高技術株式会社などと災害時等における迅速で確実な点検手法の確立を目的とした、首都高速道路で初となるドローンポートを用いた自動飛行の実証実験を実施いたしました。
実証実験はSkydio社のドローンおよびドローンポートSkydio Dock for X2を活用し、遠隔操縦および自動巡回するためのネットワークを水平距離400m×高さ70mの範囲に構築して実施いたしました。実際の災害時の利用を想定して複数の通信方法を準備し、自動飛行を行いました。
具体的にはモバイルWi-Fiによる通信をメインとし、バックアップとしてStarlink Businessを活用しました。操縦および自動巡回などの遠隔からの指示はクラウド経由で実施しております。
【操作クラウド画面】
Skydioのドローンポートを活用する利点の1つとして1台のドローンポートで高架上(GPS)、高架下(Vision)と異なる制御技術が求められる環境で遠隔操縦・自動巡回が実現できることです。
【高架上をGPSベースで飛行するドローンと撮影された映像】
【高架下をVisionベースで飛行するドローンと遠隔で映像を確認している様子】
*Visionとは、Skydioの機体の上下に6個付いた魚眼レンズ(ナビゲーションカメラ)で取得した情報をもとに位置推定を行う制御技術です。周囲の環境から自己位置を推定するためGPSなどが取得しづらい環境でも安全に飛行が可能です。
今後も、運用面、通信面など本実証実験で明らかになった課題を踏まえ、迅速かつ確実に点検を行うために多様な点検手法の確立と体制構築に取り組んでまいります。